生徒からの手紙

新曲を練習するために、楽譜を色々本棚から探していた時に、手紙を発見。それは、仙台での最後のレッスンの時に生徒がくれた物。久しぶりに読み返してみた。

当時5年生だったNちゃんの手紙には、「先生のおかげで私の音楽の世界は広がったと思います」と書かれていた。

丁寧に書かれた文字と、こちらがビックリしてしまう程のしっかりとした表現は、大人っぽさと小学生らしい幼さがキラキラと入り交わっていた当時のNちゃんをよく表していた。ELLY95_hanatotegami_TP_V 

音楽が好きで、自分から率先して弾きたい曲を次々提案してくれて、自分の実力以上の曲も、持ち前の粘り強さと、努力と根性で、見事に発表会で披露してくれた。

もう一通は、当時3年生だったMちゃんの手紙。

まだ幼い字と、かわいらしい絵文字と共に、「先生はとっても良い先生だと思います」と書かれていた。(笑)
手紙と共に、Mちゃん手作りの、ミサンガのようなブレスレットも同封されています。大事に取ってあります。

Mちゃんは私の前では口数は多くはなかったけれど、賢いかわいさと、独特の存在感のある女の子でした。お兄ちゃんもピアノを習っていたので、お兄ちゃんのピアノを聴いて、要領よく上達するという、下の子ならでは。

私には姉がいて、同じ境遇だったので、Mちゃんにどこかシンパシーを感じていました。

生徒は本当に、一人一人個性があって、性格も違うし、得意な所も苦手な所も違うので、指導法も一人一人違ってくる。

教える事で、こちらも成長させてもらうし、気がつかなかった事を発見できたり、忘れてしまっていた事を再認識出来たりもする。

ピアノをずっと続けていくのはとても大変なこと。たとえ途中で止めてしまっても、ピアノを習っていてよかったな。ピアノって面白かった。音楽ってすばらしい、楽しい。という思いがずっと、生徒みんなの心に残ってくれたら。。。

どんな形であれ、音楽が身近に感じられるように過ごしていってくれたら、嬉しい。