サンフランシスコ交響楽団@デイヴィスシンフォニーホール サンフランシスコ
アメリカで聴く、初めての”アメリカ”の音。
カリフォルニアの真っ青な空の下で聴く、ストラヴィンスキー。
期待以上に素晴らしい演奏でした。
リズミカルで、暗く重たすぎず、良い意味で軽やかな音楽。弦楽器のアンサンブルは勿論、特にトランペットと打楽器が秀逸でした。
何より印象に残ったのは、地元の人にこのオーケストラと、指揮者で音楽監督のティルソン・トーマスがとっても愛されている事。
プレトーク付きのコンサートで、コンサートの一番始めと、アンコールの前にティルソン・トーマスがプログラムについて少し解説。
ティルソン・トーマスという人は、ユーモアにあふれていて、とっても芸達者な人でありました。
やっぱり、アメリカでは、ユーモアってとっても大事なんだな。
アメリカのお客さんは、ヨーロッパや日本のお客さんより、リアクションがすごく大きい。クラシックのコンサートでも同じだったので、ちょっとびっくりしました。でも、音楽の邪魔にはならないので、演奏するほうも楽しいのじゃないかな。
反応が薄いより大きい方が、演奏者としてはやりがいが絶対あるし。
世界中でクラシック離れが進んでいるけれど、このオケは地元の人に愛される取り組みをこつこつと続けて、多くの人が気軽にコンサートに足を運ぶような取り組みを続けている。
そして、それがきちんと成果として出ていると、実際に行って聴いてみて、わかりました。
やっぱり音楽はライブが一番です。