夏の前の音楽
うだるような暑さの夏が来る前に、聴きたい音楽は何だろう。
私の場合はフランス音楽である。
クラシックだったら、ラヴェル、ドビュッシー、サティーにフォーレ。
映画音楽だったら、ガブリエルヤレド。
ラヴェルは自身の作品に”耳で聴く風景”という表題を付けたことがあるそうだ。
まさに、このフランスの作曲家達の作品を聴いていると、鮮やかな新緑の森に心地よい風が吹く風景、日の長くなった夕方の空の中に沈む夕日の色、夜の空に光る星や月の光と穏やかな海。
その音楽が、絵画のような風景と希望にあふれた、でもなんとなく切ない思いまでも運んでくる。
聴き終えたあとに、輪郭のない、ぼんやりとした切なさや不安が残るのは、なぜなのだろう。
けれども、これからやってくる、長くて暑い暑い夏の前に聴くにはちょうど良い。
https://youtu.be/xrpijRwjt10?list=RDxrpijRwjt10