ジャズは自由 クラシックは。。。。??

ジャズピアノってかっこいい!ジャズを聴くのも大好き!

あんな風に即興で弾けたらいいよな~かっこいいな~と昔から思ってはいるのですが。。(でも、昔からクラシックだけではなくてロックもポップスも聴いていたからか、ジャズっぽくリズムを崩して演奏は得意。)

ジャズピアノとクラシックの大きな違いの一つは即興演奏があるかないか。クラシックは再現芸術ともいえるので、絶対に楽譜どおりでないといけない。

なので、ジャズのほうが自由で好き。クラシックはつまらない。という意見の人も多い。

確かにクラシックは楽譜どおりに弾かないといけないけれど、でも、CDを聴いてみればわかると思うが、同じ曲を弾いているのにみんな演奏が違う

楽譜どおりのはずなのに。。。なぜ?

この”楽譜どおり”って奥が深い。 例えば、速度記号が”遅め。歩くくらいの速さ”と書いていても、歩く速さはそれぞれ違う。せっかちの人の遅いと感じるテンポと、のんびりな人の遅いと感じるテンポでは、それだけで大きく違ってくる。あと、年齢によっても速度の感じ方は違ってくる。
強弱の記号も同じ。強くと書いてあったら、ただピアノを大きく鳴らすのではなくて、力強く強いのか、太く地鳴りのような強さなのか、怒りの感情からの強さなのか。。

演奏者の曲の捉え方で演奏は全く違うものになる。

ピアノ演奏って演奏者の性格や人間性があからさまに出てくるので、とっても女性らしい見かけの人もじつは中身が男っぽいと、演奏は荒々しく、すさまじい迫力で演奏したりする。その逆もよくある。

 

なぜかクラシックは自由に発想して演奏してはいけないと思っている人は多い。

楽譜どおりでなければいけないという前提はあるけれど、答えが一つということ、正解の演奏があるということは決してない。

芸術に正解や答えはない。

楽譜をベースに、そこから、自由な発想でクラシックを楽しむというのもすごく大切なこと。

私がもし、ベートーベンだったら、ショパンだったら...と思ってその曲を演奏してみると、また違った弾き方になるかもしれない。